起業のきっかけや経緯
私は2年半前に起業した20代後半の1人社長(誰も雇わず私だけの会社)で、再生可能エネルギー関連の部材を法人相手に販売をしている
今回は起業のきっかけや経緯を書いていこうと思う
起業したきっかけは会社からの搾取に耐えられなかったからだった
前職(同じ再エネ事業)は人間関係も良く、上司や同僚にも恵まれており、お陰様で営業として年間20億売上、粗利2億程の数字を毎年上げれていたが、年収が400万程だった
年収に対する自分の中の評価は結局周りに人との比較によって決まるので、周りの人が200-300万なら満足度は高かったと思うが、
実際は私の売上の10分の1の人や社歴が長いだけの内勤が私の1.5-2倍の給料をもらっていたのが切なかった
もちろん、周りの事務さんや物流・購買などありとあらゆる部署の助けがあって売上があがっているのは当然分かっているが、
年間粗利額の98%が自分の給料以外に使われているのがアホらしくなっていった
しかも、前職も今もモノを仕入れて売るという商社だったので、
メーカーや工事会社などの営業の能力以上に技術力のお陰で受注出来ているという会社という訳でもなかった
私の業界は買おうと思えばどの商社からでも同じ商品が数%しか変わらない価格で仕入れられるので、
受注の決め手は営業個人の対応力・レスポンススピード・情報力・人間力などの営業による属人化の傾向が強かった
その為、5年勤続の40代の営業が年間2億売上に対して、
2年目の20代前半の私が年間20億売上というような差が出てしまっていた
完全BtoBの部材卸商社であり、BtoCの訪問販売のように足で稼げば売上が増えるような仕事でもなかった
私は他部署からよく怒られており、私より売上が多い営業も他におり、
「この人には敵わない」と思うような仕事が出来る人も他に何人もいたので、私が特別優秀という訳では決してない
むしろ、お客様側の立場に立ちすぎて、内勤から問題児扱いされていたし、
上司をよく困らせていた厄介でクソ生意気で態度のデカイ若造だったと思う
どこの会社でもある問題だと思う
一日中暇でYahoo!ニュースをずっと見ている人が、会社の利益の貢献している若手社員の給料の倍もらっている
ある商社では年収2,000万の窓際社員をWindows2000と呼ぶらしい
ちなみに、年間20億売上だとしても、1兆円企業からしたら大したことないだろうが、
私の前職は上場もしてない500億売上・500人(営業は80人)の会社だったので、20億売上はそれなりの数字だったと思われる
しかし、会社の利益に貢献している社員の給料が、無能社員よりずっと低い現状だったので、売上トップ20位の営業は全員辞めて、
今は200億売上の60%減の会社になってしまっている
私の考え方としては、私がもたらした利益が0なら給料は0で良いと思っているくらいだ
会社にもたらした利益に比例して給料が多少上がれば嬉しいくらいのものだった
年間粗利2億なので、給料1億くれなんて言う気は毛頭なく、
せめて、お荷物社員よりも給料を上げて欲しいくらいの気持ちだった
しかし、前職は年齢・勤続年数・役職で給料が決まるので、
会社に利益をもたらしたかどうかはあまり関係なかった
その為、経営が傾いた時に実施した早期退職では給料は安いが稼ぎ頭だった社員がごっそり辞めて、給料は高いのに利益はもたらさない系の社員がたくさん残ってしまった
よくある話で、どこの会社も同じような感じだ
私は社長になりたい、起業したいという訳でなく、
とにかく、自由に好きな仕事をやりたかった想いが強かった
自由で好きな仕事が出来れば、歩合制のフリーの営業マンでも、個人事業主でも何でも良かった
フルコミッションの歩合制の営業マンも良いと思ったが、
給料は自分のもたらした利益の一部から出ているだけなので、
結局雇い主から搾取されていることには変わりないと思ったので、
自分の看板で100%自己責任で仕事をしたいと思ったのが起業のきっかけ
個人事業主でも良いと思ったが、
売上が数億になると株主会社としてやった方が信用や税金面でメリットがあるので、1人社長になった
社長になりたい、稼ぎたいとかではなく、
自由に好きな仕事をしたいという目的を追求した結果が
起業になったという感じだった
起業した結果、働く時間は2/3くらいで給料は10倍になったが、
自分で売上が獲得出来なくて給料が会社員時代より半分になっていたとしても、起業して良かったと思っていただろう
給料額うんぬんではなく、働いた分だけお金を得たい&自分が獲得した利益をお荷物社員に搾取されたくないという気持ちが強かったので、
仮に給料が下がっていてもスッキリしていたと思う